LVC606Super Slim 3度目の洗濯
リーバイスヴィンテージクロージング606スーパースリム3度目の洗濯記録。
実はひっそりと購入から1年が経過していたこのジーンズ。
そして前回の洗濯から約8ヶ月になる今日この頃、そろそろ洗わないとヤバいという何かを感じるので洗濯を決行する。
この洗濯を含め、1年で1wash, 2soaks。
要は洗濯機で1度、浸け置きで2度の計3回の洗濯。
ジーンズ穿き込みをされている方からすれば多分これ位が一般的なんじゃないかな。どうなんだろ。
僕は洗濯機に入れるか浸け置きにするか、もっと言えば洗濯の方法について、何か根拠があって毎度変えている訳でも無く、単にその時の気分で適当に決めているので、もし目指す色落ちの計画がしっかりあって、キチンとした洗濯方法を知りたい方が居るならこんなブログを見るのは今すぐ止めた方が良い。自分で言うのもなんだけど、僕はかなりいい加減な男なのである。
さて、一応今回の方法はこう。
洗面台に適当にぬるま湯を溜め、そこらにあるハンドソープを適当に入れまくり、裏返したジーンズを投入し、1時間程度放置。
すすいで脱水して外に出て逆さまにして干す、のが寒いし面倒だったので風呂場ですすいでそのまま浴室乾燥。終わり。
にしても回を追うごとにだんだん雑になっていく自分が怖い。
洗う前は、今回はあーしてこーして〜♪とか色々考えるんだけど、いざ洗うとなると、あーもうどうでもいいわ…メンドクセ…眠た…ってなってしまい、また今日もこんな感じに。
ただ、洗濯機洗いは浸け置きに比べてグルグル回す分、過度にジーンズを擦る事になり、全体の色落ちのスピードも浸け置きのソレよりも幾分早くなるので、俗に言うのっぺりした色落ちになり易いかも。勿論洗う頻度にもよるし、そういうのを目指す人も居るだろうからそこは好みの問題だろうけど。
後、洗濯機洗いは妙な洗濯ジワもつく可能性も無きにしも非ずなので、僕は浸け置きを多用する傾向にあるかな。
YouTubeでもHow to Wash Raw Denimとかで調べると、それは大抵浸け置きだったりするし。
洗濯による色落ちを抑えたいなら少量の酢や塩を入れるとインディゴの定着を強められるらしいけど、効果の程や如何に。塩はともかく酢は…何か嫌だよな。
各部写真
フロント↓
前回と殆ど変わっていない。
いや、全く同じ。
本当に洗濯したのか本人でさえ疑うレベル。まぁたった一回の洗濯では何も変わらないのが良く分かった。
あ、因みに例によって洗濯後に着用済みの為、既にシワが入っている。
バック↓
ケツが青いとはこの事か。
膝裏↓
ハチノスと呼ぶには余りにもおこがましい。なので膝裏という名前に変更。
他にも何やかんや写真は撮ったんだけど、余りにも変化が無さ過ぎてこれ以上載せるのは無駄だと判断したので省略。
一応着用画像↓
身長170cm 体重58kg サイズ28inch
色味に変化が無かったとは言え、やっぱり洗濯直後の生地が詰まり、ハリが戻ったこの質感は何とも言えない。
サイズ感も穿き始めの頃に戻り、気持ち的にもハリが戻るってなモノ。
とか言っている間にまた伸びるんだけど。
それにしても8ヶ月前と比べても大して変わらないな。
そう言えばレングスがまた少し縮んだ気がする。こういう防縮ジーンズは縦には結構縮む印象。裾はある程度長さが欲しい(クッションが入っていないと嫌)なので、あんまり裾上げしなくて良かった。
さてさて、次の洗濯はいつになるだろう?
何だかバキバキにはならなそうな雰囲気で、そもそも606でバキバキってどうよ?みたいな思いも湧いて来て、もうこうなったらどんどん洗って綺麗なブルージーンズにしようかなーなんて、思ってたよりメリハリがつかなかった事への逃げ道を考えている最中。
どうでもいいけど冬にオールスターは寒過ぎる。帰ろ。
Levi's501Skinny Long Day Rigid 着用7ヶ月経過
リーバイス501スキニーロングデイリジッドの着用7ヶ月経過記録。
現在の着用時間は約1200時間程度。
こんなに長い期間洗わずに穿き続けるなんて当初は思ってもみなかった。
それは穿いている時間の割に中々シワが定着せず、目に見えるアタリもほとんど無くて、この状態ではまだ洗えない…という思いをズルズル引きずったままここまで来てしまったからである。
さっさと洗って伸びきったサイズ感を元に戻す方が良いか、もう行ける所まで行ってしまうか。未だ初洗いのタイミングを計れないでいる。
まぁ、一回の洗濯にそんなに神経質になる必要は無いんだろうけど。
他のリジッド穿きから始めた2本と比べ、これだけシワが定着しない理由としては、やはり糊落としの有無とオンスの違いかな。
糊を落とし、他の2本より薄く、サイズも緩い501sにアタリがつきにくいのは当然だろう。そうなると糊落とし後にまた糊付けしちゃう人の気持ちも分からんでも無いんだよなぁ。
とは言ってもそこまでする気は無いし、なるようになると思っている。
例えそれが自分の思い描いていた色落ちではなくてもね。
とか何とかカッコつけた事言っちゃってますが、目の前に転がっているのは依然として濃紺のジーンズ。
各部写真。
前回からほぼ変化が無いので退屈な写真ではあるけど。
フロント↓
さっきも言った通り、リジッド穿きならもっと鋭いアタリが付いていたんだろうけど、薄らぼんやりした何とも締まりの無いヒゲになりつつある。
バック↓
特に言う事無し。
ハチノス↓
おそらく洗濯すればキレイさっぱり消えるであろうハチノスという名の単なるシワ。ここって意外と色落ちしないのね。
裾↓
脚が長いので、レングス30でもロールアップ必須。え?逆?
写真ではパッカリングが見えるけど、実際肉眼ではほぼ見えないという謎。
コインポケット↓
ジッポーの出し入れが頻繁だからか、ここだけダメージの進行が早く、一番の不安要素。少し立体的になってきた。
全体前↓
全体後ろ↓
写真はかなり色が薄く写ってしまった。元々の色が黒に近い濃紺だったし、やはり染めが濃いから色落ちも遅いのかね。まぁ焦っている訳でもないし、とにかく気長に観察しよう。
そう言えば少し前から言っていたベタベタ気持ち悪い問題。
冬場は中にインナーを穿くので最近はめっきり気にならなくなった。穿き始めの頃はおろすタイミングをミスったと思っていたけど、結果的にはベタつきが出て来るタイミングでインナーを穿く事によって、上手くやり過ごす事が出来そうなので、これで良かったと思っている。
暖かくなってインナーを穿かなくなり、またベタつきが気になりだす頃が洗濯のタイミングかな。
それまではもう少しこき使わせて貰うとしよう。
Vintage Zippo ♯1
ヴィンテージジッポー。
これまで再三ヴィンテージには興味が無いだ、高過ぎて買えないだ、細かいディテールとかどうでもいいだとか言っちゃってましたけども、やっぱ古いモノも良いよねーってなワケで購入してみました。
元々こういう中古品や古着には何の抵抗も無いし、むしろ好きな方。
今回割と安く古い年代の物が手に入ったのでご紹介。
ASAM Wall Papers
企業広告物。昔の壁紙メーカーでしょうか。
表に柄がエッチングされていて、裏は無地だけど、下地の真鍮が露出しまくり。局所的に剥げている所も勿論だけど、全体的にメッキは薄くなっていて、角度によっては大分金色がかって見えますね。
擦り傷や何度も落としたであろう小さな凹みがあちこちに。
とまぁ、ざっくり見た通り、安く手に入った理由は状態とリペアの多さかと。
この年代でオリジナル・未使用・箱アリのデッドストックなら結構なお値段だったんだろうけど、まぁ古いモノだし仕方ないすね。
リペア箇所は、おそらくインナーは丸ごと交換。からのフリントホイールのリベット、カムピン、ヒンジも交換されているっぽく、メッキは剥げて、箱無し。
状態は良くないけれど、僕的にはそれで値段が大幅に下がってくれるならイッツオーライ。
むしろそれも味だと思うのですよ。
ジッポーは初期のモデルこそ今とは違うけれど、基本的な構造・外見の変化はほぼありません。
ただ、細かな部分でマイナーチェンジは繰り返されていて、そこで年代を見分けます。
まずはボトムスタンプ。
近年のモデルの様に製造年の刻印は無いですが、このスタンプは1946〜53年の間に製造された物。
次はインナーですが、上記のボトム刻印の時期はインナーの素材にニッケルシルバーが使われていたはずです。
ですが、どう見てもステンレススチールなので、後年交換されたモノと想像出来ます。からのリペア。
チムニー(風防)の穴の数も14個から16個になり、ホイールステイの形もそれまでの半円型とは異なり強化された物になって、ニッケルシルバーからステンレススチールに変わった1951年後期から53年前期頃のインサイドユニット。
勿論ヒンジも年代を特定する材料ですが、スポット溶接のダブりと、カムクリップの形状から交換されているものと思われます。3バレルだったのか5バレルだったのか。どっちやねーん。
ただ、リペアされている為に動作はすこぶる良好で、ガタつきも無いし、気分も良好でございます。
更に、1952年からは朝鮮戦争の影響で真鍮が不足し、ケースの素材はスチールになっていました。このジッポーのケースはブラスにクロムメッキがされているので、それより前の51年までのモデルという事になりますね。
という訳でこのジッポーはおそらく1948〜51年の間に製造され、インナーは後年次の年代の物に交換されたジッポーだと推測出来ます。多分ですけど。
なんか自分でも書いててワケ分かんなくなってきたですはい。
もっと細かい事を言えば、ボトムスタンプの文字の書体や間隔等で特定出来るんだろうけども、なんせこの年代はジッポーにとって細かな仕様の変化があった過渡期と言うか、本当にややこしい時期なので。
それにしても実に約70年前のジッポーですよ。
それをいま自分が手にしているなんて実に感慨深いですね。
そしてこの頃には既に現在とほぼ同じ形に落ち着いていたというのも驚き。
その証拠に、
現行のジッポーと比べてもほぼ違いは無いと言えます。
これ程長い間、ほとんど形を変えずに愛され続けているって凄いですよね。
手持ちのジッポーの中では断然高かったけど、ことヴィンテージにしては年代の割に安くて、我ながら本当に良い買い物をしたかなと思います。
このライターは一体どんな経緯でここまでやって来たのか、何人の人の手を渡って来たのか、それはどんな人だったのかなーんて、そういう事を色々想像するのも楽しいですよね。
これから少しづつヴィンテージジッポーを集めていこうかしら。
後、これにフリントとオイルを入れて使うかどうか本気で悩み中です。
LVC606 Super Slimの近況 その2
リーバイスヴィンテージクロージング606スーパースリムの近況。
もうすぐ年末。
大掃除ついでにコイツもそろそろキレイにしてあげたいって事で、洗濯を予定していたんだけど、何やかんやあって(単に面倒臭くなっただけ)結局洗濯しなかったので今回は近況報告というカタチでお届け。
前回のセカンドウォッシュから実に7ヶ月経過中の606。
この7ヶ月の間、あんまり穿かなかった訳でも洗濯を我慢していた訳でもなくて、何と言うかこのジーンズに関して洗濯という概念を忘れていた。
というのもこの606、所有している他のジーンズに比べて圧倒的にタフな印象が僕の中にあって、それがオンスの違いなのか、サイズ感の違いなのか、はたまた生地自体のポテンシャルの高さなのかは分からないけれど、穿いても穿いても中々くたびれない所か、未だに生地のハリ感は残っていて、洗濯の事などすっかり忘れていた。この辺はやはり15ozあるLVCのコーンデニムだけあるといった所だろうか。
生地にベタつきナシ。匂いナシ。ヘタリナシ。但し若干の穿き伸びは仕方ナシ。
てな訳で、無理して洗濯する必要ないなって結論。
以下606の現状報告をしていく。
各部それなりに風格が出て来た。
フロント↓
ヒゲは所有している3本の中で一番バランスが取れていて、タイト過ぎず、ユル過ぎず、ジャストサイズ故のイイ感じの入り方。
バック↓
ケツはサドルの形が大分出て来ている。クロスバイクに乗る時は無意識に606を選んでいる事が多い為、3本中サドルの色落ちが最も顕著。正直微妙だと思っているけど、もはやこれはどうしようもない。
膝&ハチノス↓
膝はプチニュー同様、謎の変色が始まっている。これホントに何だ?呪い?
シームを跨ぐアタリはナシ。
ハチノスは501sの様に皺を伸ばして見てみると意外と色落ちしていないっていう。
裾↓
裾はチェーンステッチで3cm裾上げしているけど、自慢の短足のお陰でよくロールアップするのでしっかりクセが付いてしまった。
ケツポケと黒タブ↓
何故かジーンズマニアの方はタブを丸めたがる様だけど、僕には理解不能。丸めてどーすんだ。僕はこの黒タブが気に入っているので、丸まらないで欲しい。というか丸まりそうにない。
ケツポケは正方形に近い形でリーバイスでは珍しくアーキュエイトステッチが無い。オマケにパッチも無いので黒いタブが良く目立つ。
この独特の感じが所有する喜びを満たしてくれるというか。
見る人が見れば僕も立派な理解不能の変態野郎なんでしょうね。
全体フロント&バック↓
606は当時若者向けの廉価版という位置付けだった様で、リベット等は無くバータックステッチで補強されている。
この簡素な感じも好き。
引きで見るとやっぱりまだまだ濃紺だけど、新しさは感じられない。
言わば中途半端な時期に突入した訳で。
でもこの雰囲気も嫌いではなくて、ようやく全体のイメージが見えて来て、むしろワクワクする。
今後の希望としては606独特の巻き縫いによるインシームとアウトシームのパッカリングが出てくればカッコイイだろうなーとは思っているけど、この感じだと出て来なさそう。
【もう一つのLVC606】
僕が穿いているLVC606(写真 左)は実は既に廃番となっており、現在リーバイスの店頭に並んでいるのはもう一つのLVC606(写真 右)。
これ少しややこしくて、僕の所有している黒タブEアーキュエイト無しモデルは606のプロトタイプをモデルにしたと言われていて、もう一つのオレンジタブEの方がその後継(本来の606の復刻)モデルになる。
この二つの606、発売当初は全てアメリカ製だったのに、今ではトルコ製に代わりつつあって、今はアメリカ製とトルコ製が混在している状態。もし購入を検討中の方は自分のサイズがあるならば、どうせならアメリカ製を買う方が後々希少性はあがるかも?まぁ自己満ですね。
因みに僕のはトルコ製です。はい。
で、両モデルともオリジナルは相当希少らしく、リーバイスの店員さんも殆ど見た事が無いと言っていた。そもそも606自体玉数が少なかったそうな。
他にもオリジナルでは黒タブでアーキュエイトステッチ有りという両者を掛け合わせた様なモデルもあったらしく、そのデッドストックは目ん玉が飛び出るお値段。
ヴィンテージ至上主義者では無いのでそういうのを欲しいとかは思わないし、以前も興味は無いと言っていたけど、知識として知る分には意外と楽しかったりする。知るのはタダだしね。
そしてこの二つのLVC606、似ていると言えば似ているけど細かな所で結構違いが。
生地はオレンジタブの方が藍が強くて、オンスも少し軽かったような。シルエットは黒タブよりテーパーは弱く、ポケットの形も縦長になっている。
黒タブの方はシルエットがかなり独特というか、ハイライズ気味でクセが強いので、万人ウケするのはやはりオレンジタブの方だと思う。
けど!
やっぱり俺はこの黒タブがいいや。
Levi's 501 Skinny Long Day Rigid 着用6ヶ月経過
リーバイス501スキニーロングデイリジッドの着用6ヶ月経過記録。
糊を落とし、着用開始から現在半年が経過。未だ洗濯はしていない。
と、ここで少し悩みが。
それは糊落としをファーストウォッシュとするか否か問題。
606とプチニューは縮率が低い為、糊落としはせず、両方リジッドのまま穿き続け、約3ヶ月後に糊落としを兼ねてファーストウォッシュしたのに対し、縮率が10%の501sは穿き始める前に糊落としの行程を経ている。勿論、本来はそれが定石。
そしてその場合、やはり糊落とし時をファーストウォッシュと数えるのか、それとも別個に考えるか。僕的には後者だと思っていたんだけど、調べてみると糊落とし=ファーストウォッシュとするのがどうやら通例のよう。でもなーんかしっくりこないなぁ。洗剤入れて洗濯した訳ではないし。
けどリンス=ワンウォッシュだから、やっぱり糊落とし時をファーストウォッシュと呼ぶのが妥当なのかな。うーむ。
そうなると次に洗う事があればそれがセカンドウォッシュという事?
やっぱりしっくり来ないので糊落としは洗濯として換算しない事にする。
それはさて置き、今月は先月に比べ結構ハードに穿いたので、トータルの着用時間は概ね1000時間を超えたと思われる。
着用1000時間・半年経過・年末という事で何もかもキリが良く、今こそファーストウォッシュを決行する時なのでは?とかなりの葛藤があったんだけど、もう少しだけ我慢しようと思う。我慢というよりも、その時はまだもう少し後な気がする。それは穿いてる本人にしか分からないタイミングなのかも知れない。
シワがしっかりと定着し、アタリが出始める。そこに生地の汚れやダメージ、穿いた時に感じるベタつき等のストレスを考慮し、着用を継続出来るギリギリの所まではファーストウォッシュは待ちたい。コイツはまだその地点までいってないと思う。後もう少し。
各部写真↓
フロント
バック
ハチノス
裾
コインポケット
普段家に帰るとソッコーで脱ぎ捨てるので、まじまじとジーンズを眺める事は少ないけど(…いや、たまにやってるか)こうして写真を撮ってみるとぼちぼち変化して来てるなぁと。
今回気付いたのは、僅かながらボタンフライのアタリが出始めたのと(これは嬉しい!)、裾のパッカリングが少し出て来た事。本当に赤ちゃんみたいなモノだけど。
ヒゲもようやく全体のイメージが見えて来たかな。
ケツに関しては今月はあまりクロスバイクに乗らなかったので変化ナシ。
ハチノスはコントラストがある様に見えるけど、皺を伸ばすとそれが単に凹凸による影だった事に気付く。
コインポケットも写真では分かりにくいけど、外側上部のジッポーとあたる部分がちょっとほつれてきた。ヤバい。
まいいか。
そして全体像↓
引きで見たら単なる濃紺ジーンズだったっていう。
伸びしろは無限大!
そう言えばこの501スキニーのセルビッジモデル、リーバイスのオンラインストアで
いつの間にやらコーンデニムになってたんですが、これは一体?
十中八九手違いだろうけど、もし本当ならもう1本欲しい。
しかもセールにかかってるし。
(追記)
いくつかのリーバイスストアに向かい数人の店員さんに確認した所、どうやらこのモデルはコーンデニムで間違いないらしい。皆さん“間違い無くそうだ”と仰っていたので。
しかも発売当初はコーンデニムホワイトオークのタグも付いていたとか。じゃあ何故現在流通しているモデルにはタグや下げ札すら無いんですか?という問いには納得出来る答えは得られなかった。
それはさて置き、気になるのは今後も定番としてあるのかどうかについて。
これに関しては無くなり次第廃番だと言う店員さんと、来期のラインナップに入っていたのを確認したので今後も続投だと言う店員さんがいて、これにも正直困惑気味。
ただ、この501スキニーのセルビッジモデルは元々生産数が少なかったらしく、その割に売れ行き好調だったそう。
その為か、どの店舗もサイズ欠けが著しく、28インチに至ってはどこにも無かった。とりあえずストックでもう一本買っとくかーと考えていたんだけど、予想外の事態にビックリ。
という訳で僕の予想としては、現在流通している分で一旦終了し、(501ctがそうだった様に)何かしらのアップデートが施され、再販されるのでは?と思っているのだけど、どうなる事やら。
気に入っているので、やっぱりもう一本ストックしておきたいな。
そして501、コーンデニムと言えば最近最も気になるのはやっぱり
これ。
これ欲しい。501セルビッジ。
ずっとLVC501xxを買おうか悩んでたけど、これは値段も半分位だし、ヴィンテージのディティールにそこまで深い拘りは無いのでこのモデルはめっちゃ魅力的。
だけど買っても当分穿く事は無いだろうし、 穿く頃には好みが変わってるかもしれないし、買ったら買ったで穿きたいだろうし、そうこうしている内に売り切れたらどうしよう!…等とウジウジ悩んでるのが現状。
これだけ色々悩ませてくれるなんて、ほんとジーンズってヤツは。
風神雷神 本金蒔絵zippoについて
日本人として、やはり和柄のジッポーは以前から気になっていて、何か良い物は無いかと探していた時に気になったのがこの本金蒔絵シリーズの風神雷神ジッポー。このシリーズ特有の桐箱入りというオサレ仕様。
蒔絵(まきえ)と呼ばれる漆製品に文字や装飾を施す際に使われる技法は、下地となる漆器等に更に上から漆で模様を描き、乾く前に金粉や銀粉、色粉を“蒔く”事で柄を定着させる加飾技法の一つらしい。
正直ジッポーに限らず、こういった和柄のアイテムって何かそこらのお土産屋さんに売ってそうなちゃちなモノみたいなイメージと、都会の日常生活において明らかに“浮く”存在である和のテイストは敬遠してた(逆にお寺に行った時に洋服を着ている自分に感じた違和感に似ているような。それはそうとこのブログはやたら( )が多い)んだけど、このシリーズは恐ろしく細かく作り込まれていて、チープな印象は一切無い所か、ここまで来るともはやライターでなくても良くない?とすら思えてしまう程の出来。
因みにこれは2つで1セットという訳では無く、当然別々にも購入出来るが、これを片方だけ買う人っているのかな?
実はこれを購入したのは少し前の事で、買ってからそう言えば風神雷神って知ってるけど、本当の所詳しくは知らないなぁと思い、興味があったので色々調べた挙句に先日建仁寺に出掛けたという事だった。
で、ここまで書いといて言う事では無いかも知れないけれど、僕が本当に欲しかったのは今回のジッポーでは無く…
より屏風に忠実なこのモデル。
しかし金箔貼りのこのジッポー、どこ探しても雷神だけ無くて(何故か風神の方は割とすぐに見つかる。さっき言ってた片方だけ買う人が居るのかな?)まぁ早い話、妥協した。
何よりこっちは風神雷神の文字が無いのが良い。無い方が好み。
とはいえ僕が購入したのも十分素晴らしい逸品なので早速紹介。
前回の写真と比較して見ていこう。
うん、よく分からないですね。
そもそもジッポーの方は黒地に金やら何やらで風神雷神が描かれているので、単純な比較にはならない。まぁ全体の雰囲気だけ伝われば良いかな。
しかし携帯のカメラでは細かい所まで撮れないのが本当に残念。細部まで色が入っていたり、雲の感じだったり、艶のある漆の質感だったりと、本当に良く出来ている。
フル塗装されてるジッポーにありがちなリッドが90°に立つ現象。
これは単に塗料がヒンジ内部にまで入ってしまっているからで、何回か開け閉めしてたらいずれ全開になる。もちろんヒンジ部分の塗装はハゲるけど。
この様に雷神はまだ耐えているけど、風神の方はヒンジ部の漆がハゲてしまったので、マジックで塗った。
因みにリッドが立つからと言ってチューニングジッポーよろしく音が良いなんて事は無い。
そしてインナーは金メッキ。
これはナイスな計らい。
ボトムスタンプはかろうじて見えるレベル。97年の5月と6月。手持ちのジッポーにしては古い。
購入当初、屏風にあやかって収納ケースの両端に配置しようと思っていたけど、実際にやってみると思いのほか変な感じになったのでやめた。やっぱりコレクションとしても、こういうジッポーはどうしても浮いてしまう。仕方ないな。
そう言えば、建仁寺へ行った際にお土産コーナーでこのジッポーに激似の
こういう感じの風神雷神ルーペなるものが安売りされていて、少し複雑な気分になった。
写真は風神と雷神が一緒に描かれているけど僕が見たのはそれぞれ別売りで、デザインもまんまこのジッポーと同じだった。しかしルーペって…。
後、これは完全に余談だけど、僕は風神雷神を見るといつもDJ Krushのアルバム、深層を思い出す。
このジャケットデザイン、恐らく風神雷神からインスピレーションを受けたと思うんだけど、違うかな?とにかくカッコ良い。
因みにアナログ盤の方は違うデザインになっているけど、そっちも◎
もちろん内容的にも好きなアルバムで、多彩なアーティストを客演に迎えているのにも拘らず、全体を通してまとまりがありつつ、ダークで太いサウンドは、しばしばトリップホップやアブストラクトヒップホップ等と呼ばれるのも頷ける程クールなアルバム。個人的にリリース当初、AnticonとAntipop Consortiumが同じアルバムに!とテンションが上がった一枚でもある。
前作 漸-ZEN-でのCompany FlowやBlack Thoughtに続いての豪華な面々。
Antipop Consortiumは確か解散する直前だったか直後だったかな。Beansのバースが無かったし。Anticonもここまで一曲にメンバーが揃っているのも今となっては珍しい気がする。
とにかく思い入れのあるアルバム。
…とまぁ、最後の最後で盛大に脱線してしまった。
というワケで、今日はこの辺で。
京都 建仁寺に行ってきた
せわしない平日がひと段落ついたとある休日、京都祇園四条駅から程近い距離にある建仁寺に出掛けた。今日はそんな話。
建仁寺についての説明は到底僕なんぞが出来る話ではないのでここでは割愛するが、そういう知識が無くてもこのお寺は観て楽しめるポイントが沢山あり、面積が広い事も相まって、数時間居ても中々飽きない。
内部を拝観するには500円の入場料が必要だけど、敷地内をぼんやり散歩するだけでも十分日々のストレスを癒してくれる。
こういう所は時間の流れがゆったりしている気がして本当にリラックス出来ますねぇ。
が、僕はわざわざ境内をお散歩する為に大阪から京都に来た訳ではない。
観たい物が中にあるので当然500円を支払い中へ。因みにこの日は日曜の昼過ぎという事もあってか、受付は外とは打って変わって結構混んでいたので、もう少し早く来れば良かったなぁと反省。順番抜かしされたのもあって、早くもリラックスモードは解けつつある。
で、中に入ると寺内を散策する人や、展示物を熱心に眺める人、縁側に座って物想いにふける人、真剣に写経する人、海外から来て日本のお寺に興味深々な人、SNSの為なのか何なのか常に携帯やデジカメを覗き込み、チョロチョロ動き回って自撮りを繰り返すasshole供。何でお前らのシャッター切るタイミングを見計らって動かないといけないんだ?え?
と、楽しみ方は人それぞれで、皆思い思いの時間を過ごしている。
見せたい写真はもっと沢山あるんだけど、キリがないのでこれ位で。
偉そうに言ってたクセに自分もめっちゃ写真撮ってるっていう。まぁいいか。
さて長過ぎる前置きはこの辺にして、僕の今日のお目当てはこれ。
これを観に来たんです。
江戸時代初期の画家である俵屋宗達の代表傑作にして国宝。
しかし、この建仁寺にあるのはキャノンの高精度スキャンによるレプリカで何故か寺内に二つ存在する。一つは入口付近に剥き出しで。もう一つは奥に進んだ部屋のガラスケースに。上の写真は手前の方で、何かいい感じにライティングされている。対して奥の方はガラスケースに入ってはいるものの、展示の仕方がどこか少し雑。知らない人からすればどちらかが本物?と思ってしまいがちだけど、両方レプリカという謎のひっかけ。
まぁ国宝を常に一般に晒すなんて普通考えにくいので、大半の人はまず気付かれるかと。
本物は現在、京都国立博物館に寄託されており、特別な公開イベントがない限り見る事は不可能。(しかしこのイベント、実はついこの間までやっていたらしく、現在は終了している。やっちまった。)
話を戻します。
風神雷神と聞いたらまずこの絵を思い浮かべる人がほとんどだろうと思う。
天災が科学的に証明出来なかった時代に、偶像化された風の神と雷の神という分かりやすいキャラクター。
宗達が描いた風神雷神、元は北野天神縁起絵巻や、三十三間堂の風神雷神像をモデルにしたと言われており、更にそのルーツは古代インドにまで遡るそう。
要は宗達が描くよりもっと以前から風神雷神は存在したのに、今日に至るまで風神雷神といえばコレ!というイメージを確固たるものにした宗達の素晴らしさは言うまでもない。
後に琳派と呼ばれる尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一の順に描き継がれており、描く人や時代によって徐々に変化していく流れも面白い。
あえて絵の一部が見切れる位、屏風の両端ギリギリに描かれた構図やそれによって生まれる中央の金地の余白、両神の色使いや動き、独特の濃淡があるたらし込みと呼ばれる技法で描かれた雲が風神雷神の存在感を圧倒的な物にしている。
そしてこの屏風、一般的に両神は下界を見下ろしていると言われているが、とある考察サイトによると、屏風を中央から見ると風神は左手の雷神の方に目線が向いている様に見え、(というか明らかに左を見ている)そして雷神の方を見るとその目線は少し手前のこちらを見ている様な構図になる。それによって生まれる視線のトライアングルが中央の余白を更に強調する。両神が向ける目線にはそういうギミックがあり、そしてそこには描かれていない筈の、宗達がモデルにしたであろう三十三間堂の風神雷神像の奥に位置する千手観音像の存在を表し、余白の金地はその後光を表現しているのではという考察もあり、とても興味深い。描かずして描いていると。
そもそもそれまでメジャー所では無かった風神雷神(三十三間堂でも明らかに脇役)を敢えてメインに持ってくるあたり、やはりそういう意図があったのかな。
とにかく調べていくとキリが無いけど、何やかんやそういう事を考えさせてくれるのもこういう絵の楽しみ方なのかも。
以上、“建仁寺に行ってきた” 改め、
“風神雷神について調べてみた” でした。
【次回予告】
結局そういう事です。