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Zippo , Jeans , etc…

Zippo開閉音の調整に挑戦!【後半戦】

さぁ早速後半戦スタート。

 

【第三段】

ヒンジのかしめ作業。

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前半にハメたステンレス釘を一度抜き、ヒンジをタイトにしていく。

ここは慎重にいかないとヒンジに傷が入ってしまううえ、イジくり倒すと収拾がつかなくなってしまうので要注意。

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一つづつ

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少しづつ

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慎重にボトムの方もかしめて再び組み立てていく。

僕がやったのは、ほんの僅か、曲がったのか曲がってないのか分からないレベル。

 

 

そしてピンを…

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ピンを……ってアレ…….ピンが……

 

…キッツイ! 

 

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ふぅ、ようやく入った、の図。

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おお!

リッドが90度に立った!

ネットでは見ていたけど、自分でやったのは初めてで実に感慨深い。

で、肝心の音は…

ヒンジがタイトになった事で音が反響し、劇的に伸びのある音に変化した!

ただ、これは前半の調整ありきかもしれない。なのでヒンジのかしめ単品でやった時の効果は定かではない。

因みにこの調整は使っている内にまたヒンジがヘタって、元に戻ってしまうらしい。そうなったらまた再調整。メンドクセッ!

ま、とりあえずは満足満足。

 

【第四段】

カムを削る。

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ココを削っていく。

カムの下部分。

ココを削る事により、音の反響スペースを稼ぐという物。さっきの調整で既に満足しつつあるが、後もう少し。

だけどネットを見ていてもこの改造が一番リスクが高そう。

削り過ぎると蓋が閉まらなくなってしまうそう。怖い。どうしよう…

いや、やる。それがストロングスタイル。

 

使うのは

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ダイヤモンドやすり!

やっと出番が来た。この金色の輝き…赤い持ち手とのコントラスト、実に綺麗だ…ってそんな事はどうでもいい。

 

いざ!

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少しづつ、少しづつ…

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音の響き具合と蓋が閉まるかどうかを確認しながら…

 

 

そしてとうとう…

 

 

完成!!!

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奇跡的に無傷で生還出来た。

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恐れていたヒンジ付近にも傷は無い。

 

音は….伝えられないのが本当に残念な位、最高の音になったと自負している。

開けた瞬間にカムが蓋を押し上げ、それがガタの無いリッド内部で反響し、

「コォーーン」

と長く、耳触りのいい音が響く。

デフォルトのどこか締まりのない音から、洗練されたクリアで伸びのある音質に昇華された。

正に理想の、頭に思い描いていた音になった。

 

 

【感想&まとめ】

 

調整は大成功で、かなり満足。

ド素人にしては良くやったと自分を褒めてやりたい。

全ての工程において上手くいったし、作業も思いのほか難しくなく、スムーズに行えた。

 

それぞれの工程については、どれか一つだけやってもそれ程大きな変化はないような気がする。全てを上手に、バランス良く調整した時に“アノ”素晴らしい音になるんだと思う。

 

時間的にはブログを書きながらだったので、結構かかってしまったが調整作業だけならば割と短時間で済みそう。

それに素材、加工方法、形状の違い等によってどのような音の差異があるのかはかなり興味がある。

ただ、改造にはやはりそれなりのリスクを伴うので慣れない方は(僕も含め)お気に入りのジッポーではやらない方がいい。保証も無くなるしね。

 

もし、またやるか?と訊かれれば、うーん…気が向けば、といった所。

 

 

 

 

【余談】

今回、調整途中気になった事がある。それはヒンジピンを外す際、このモデルはピンが丸見えだったので外し易かったけど、手持ちを確認した所、アーマー・41レプリカはヒンジピンが1/3程隠れてしまっている。それに比べ、何故かレギュラー品はピンが外し易そうな物ばかり。

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分かりづらい画像でスミマセン。右がアーマー。

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こんなのどうやって外すんだ?

確実にヒンジに傷が入る気がするが…。

 

ま、基本音の調整はやらないので別にいいか。気になったので。

 

 

余談でした。