zippojean

Zippo , Jeans , etc…

Armar Case Zippoの音質改善に挑戦!(前編)

f:id:zippojean:20170820044106j:image

アーマーケースの調整はヒンジピンがケースにかぶってしまっている為、通常の調整よりも少しだけハードルは上がるけど、調整後はレギュラーケースとはまた違う、伸びのある高い音になるので、もしアーマーモデルを所有されているなら、1度は試してみて欲しい。

 

【大まかな作業の流れ】

 

・ヒンジピンを抜く

(アーマーはここが少し難所)

           ↓

・ヒンジをかしめる

(音を反響させる為に、蓋のガタつきを無くす)

           ↓

・ピン交換

(デフォルトのピンよりも少し太いピンに交換し、音を変化させる)

           ↓

・リッド内部のコ字パーツ位置調整

(音の反響を増幅させる)

           ↓

・カムを削る

(音の反響スペースを増やす)

 

という感じ。

 

 用意する道具は

f:id:zippojean:20170820052844j:image

・ピン抜き

・ヤスリ

・やっとこ(ギザ無し)

・ラジペンorニッパー

・1.2mmのステンレス釘

 

前回と同じです。

 

で、今回選んだモデルはアーマーのブラッシュクローム

f:id:zippojean:20170820044210j:image

アーマーモデルは数あれど、コイツが最も定番のモデル。

 

個人的にここ最近銀メッキを使っていたので、改めてクロームメッキの質感もやっぱり良いなと感じる。

 

 

さぁ早速始めよう。

 

 

【ピン抜き】 

f:id:zippojean:20170820045154j:image

まずはレギュラーケースと

ヒンジの比較。右がアーマー。

明らかにヒンジの露出面積が少ないので、このままではピンが抜けない。

f:id:zippojean:20170820050150j:image

これはヒンジパーツがケース内部で溶接されている為、ケースが分厚いアーマーは外側に出る部分が少ないからだ。

 

ではどうするか。

ピンが抜ける位置まで外側に引っ張り出す。

f:id:zippojean:20170820052047j:image

ここまでしか開かない蓋を、

f:id:zippojean:20170820051844j:image

傷が入らないように布を噛ませて、要は無理やり広げるのだ。

 

グイっとやって…

 f:id:zippojean:20170820071901j:image

写真ではわからないけど、中の3つのヒンジは外側に出た。が、蓋側の外2つのヒンジはまだケース側にかぶっている。これを

f:id:zippojean:20170820072143j:image

ラジペンでケースにかぶらない位置までもっていく。

この時あまり強く握ってしまうとヒンジに傷が入ってしまうし、後の調整に支障が出るので出来るだけ優しく、穴だけを動かすイメージで。

神経質な人はマスキングしてやった方が良いだろう。僕は面倒なのでそのままいってしまった。

で、逆サイドも同じように。

f:id:zippojean:20170820072533j:image

ここは特に慎重にいきたい。

 f:id:zippojean:20170820073426j:image

ふぅ、こんなもんで抜けるかな?

 

そしてピンを

f:id:zippojean:20170820073637j:image

抜く。

f:id:zippojean:20170820073851j:image

よし、上手くいった。

通常ならばすぐに終わるピン抜きの作業だけど、アーマーはこれが難しい。

無傷でやろうと思えばかなり神経をつかう。

簡単に出来たように書いているけど、結構時間がかかった。

 

【ヒンジのかしめ】

ヒンジの穴をタイトにしていく。

f:id:zippojean:20170820074940j:image

一つずつ…

f:id:zippojean:20170820075038j:image

こんな感じで全てのヒンジ穴をほんの少しだけかしめる。

 

後、これはYouTubeでモジャモジャンネルという方がやっていた方法なんですが

(勝手に載せてスミマセン!)

f:id:zippojean:20170820075941j:image

両端のヒンジをほんの少し内側に曲げる。

f:id:zippojean:20170820081808j:image

僅かに内側に傾いているのがお分かりだろうか。

これによって更にヒンジの遊びが無くなる上、音の劣化までの寿命が長くなるように思う。

そして音が劣化し、再調整が必要になった時に再度ピンが抜き易い位置に来るのでこの作業はしておいた方が良い。

 

 

f:id:zippojean:20170820081352j:image

さて、ここで一旦前編は終了。

 

疲れたので、一服タイム。

 

〜後編へ続く〜

 

 

 

zippojean.hatenablog.com