Armar Case Zippoの音質改善に挑戦!(前編)
アーマーケースの調整はヒンジピンがケースにかぶってしまっている為、通常の調整よりも少しだけハードルは上がるけど、調整後はレギュラーケースとはまた違う、伸びのある高い音になるので、もしアーマーモデルを所有されているなら、1度は試してみて欲しい。
【大まかな作業の流れ】
・ヒンジピンを抜く
(アーマーはここが少し難所)
↓
・ヒンジをかしめる
(音を反響させる為に、蓋のガタつきを無くす)
↓
・ピン交換
(デフォルトのピンよりも少し太いピンに交換し、音を変化させる)
↓
・リッド内部のコ字パーツ位置調整
(音の反響を増幅させる)
↓
・カムを削る
(音の反響スペースを増やす)
という感じ。
用意する道具は
・ピン抜き
・ヤスリ
・やっとこ(ギザ無し)
・ラジペンorニッパー
・1.2mmのステンレス釘
前回と同じです。
で、今回選んだモデルはアーマーのブラッシュクローム。
アーマーモデルは数あれど、コイツが最も定番のモデル。
個人的にここ最近銀メッキを使っていたので、改めてクロームメッキの質感もやっぱり良いなと感じる。
さぁ早速始めよう。
【ピン抜き】
まずはレギュラーケースと
ヒンジの比較。右がアーマー。
明らかにヒンジの露出面積が少ないので、このままではピンが抜けない。
これはヒンジパーツがケース内部で溶接されている為、ケースが分厚いアーマーは外側に出る部分が少ないからだ。
ではどうするか。
ピンが抜ける位置まで外側に引っ張り出す。
ここまでしか開かない蓋を、
傷が入らないように布を噛ませて、要は無理やり広げるのだ。
グイっとやって…
写真ではわからないけど、中の3つのヒンジは外側に出た。が、蓋側の外2つのヒンジはまだケース側にかぶっている。これを
ラジペンでケースにかぶらない位置までもっていく。
この時あまり強く握ってしまうとヒンジに傷が入ってしまうし、後の調整に支障が出るので出来るだけ優しく、穴だけを動かすイメージで。
神経質な人はマスキングしてやった方が良いだろう。僕は面倒なのでそのままいってしまった。
で、逆サイドも同じように。
ここは特に慎重にいきたい。
ふぅ、こんなもんで抜けるかな?
そしてピンを
抜く。
よし、上手くいった。
通常ならばすぐに終わるピン抜きの作業だけど、アーマーはこれが難しい。
無傷でやろうと思えばかなり神経をつかう。
簡単に出来たように書いているけど、結構時間がかかった。
【ヒンジのかしめ】
ヒンジの穴をタイトにしていく。
一つずつ…
こんな感じで全てのヒンジ穴をほんの少しだけかしめる。
後、これはYouTubeでモジャモジャンネルという方がやっていた方法なんですが
(勝手に載せてスミマセン!)
両端のヒンジをほんの少し内側に曲げる。
僅かに内側に傾いているのがお分かりだろうか。
これによって更にヒンジの遊びが無くなる上、音の劣化までの寿命が長くなるように思う。
そして音が劣化し、再調整が必要になった時に再度ピンが抜き易い位置に来るのでこの作業はしておいた方が良い。
さて、ここで一旦前編は終了。
疲れたので、一服タイム。
〜後編へ続く〜