何故ジッポーを使うのか、何故タバコを吸うのか?
“僕は何故ジッポーを使っているのだろう?”
この純粋な疑問の答えは、何故タバコを吸うのかという理由に直結する。
一応始めに言っておくが、これは別に禁煙セラピー等の類では無い。
では、何故タバコを吸うのだろう?
タバコがウマいと感じる場面や吸いたい理由は色々とあるだろうが、概ね
・目覚めの一服
・仕事前
・集中したい時
・ストレスを感じた時
・仕事終わりの一服
・リラックスする時
・退屈しのぎ
・食後の一服
・飲酒のお供
・就寝前
…等々、まぁこんな所だろう。
そして上記の例から分かる事。
それはタバコを吸いたいと思う場面は “1日中ある”って事。
喫煙者はタバコを吸えるタイミングや場所は限られていると思いがちだろうが、そんな事は無く、吸おうと思えばいつだって吸える。喫煙者は1日の中でタバコを吸う為の“理由”を探して吸っているのだ。
何が言いたいのかというと、本当はタバコを吸う事に理由など無く、僕らはタバコ会社とニコチンに侵された脳ミソに行動をコントロールされているに過ぎない。
ニコチンを肺に入れ、そのニコチンの“効能”が切れると脳が次のニコチンを要求する。そしてまたタバコに火をつける。いつしかそれが習慣になり、タバコが無くなるとソワソワし、夜中だろうが何だろうが、わざわざコンビニまで足を運ぶ。
僕らは生まれて初めて喫煙した時から抜け出せないループに陥っている単なるニコチン中毒者なのだ。
「そんな事わかってるわ!」
と喫煙者は言うだろうし、かく言う僕もタバコを吸いながらこれを書いていて、辞めるつもりなどさらさら無い。
ただ、これが“何故タバコを吸うのか?”という疑問の答えなのだ。
若干話題がズレるが、最近驚異的なスピードで普及した感のある電子タバコ。
禁煙・減煙ブームの昨今、当然の流れだろう。
タバコを吸う事が単なる習慣になっている人は電子タバコを購入し、限りなくタバコに近い煙を“吸う”という行為で健康に一歩近づいたと、たいそう満足しているようだ。
大多数を敵に回すだろうが、はっきり言って僕はあんなモン嫌いだ。
電子タバコを吸う位ならキッパリとタバコを辞めた方がマシ。
タバコが身体に悪いのは分かっていて、辞めたいけど辞められない意思の弱い人をターゲットにした、何ともいやらしい商品で、売る方にも買う方にも嫌悪感が湧く。
ただ、これだけ普及しているのを見ると需要と供給のバランスが成り立っているのでそれはそれで結構な事だし、実際美味しいと思って吸っている人もいるだろうから、ディスはこれ位にしておこう。
タバコを吸うという行為。
それはニコチンにより抜け出せないループに堕ちた僕達が、踊らされていると分かっていながらも、タバコという嗜好品を楽しんでいるといった状況なのではないだろうか。
だいぶ回り道になったが、その楽しみを少しだけ手助けしてくれる道具こそ、ジッポーなのだ。
嗜好品だからこそ、とことん楽しむ為に道具にも拘る。
だから僕はジッポーを使うのだ。