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Zippo , Jeans , etc…

Levi's 517の思い出

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20代前半頃、古着が好きだった。

 

だったというか今も好きだけど、それは別に古着に関する知識あって、俺はヴィンテージに詳しいぜ!とかではなくて、何となくその雰囲気とチープな価格に魅力を感じていた。

現在では自分に合うサイズを探すのが面倒という理由で(まぁそれも古着の楽しみの一つでもあるが…)購入する事はほぼ無くなってしまった。

けれど、たまにフラッと古着屋さんに立ち寄ると、あの独特の埃っぽい匂いと、ヤレた服達がキレイに陳列された妙な空間にいい歳になった今でもやっぱりワクワクしてしまう。

 

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古着のジーンズと言えば勿論501な訳で、古着屋でジーンズを漁れば無意識に少しでも色落ちにメリハリのあるジーンズを探してしまうのは僕だけではない筈。

値段が手頃なレギュラー品はどうしても上の写真のような、良く言えば全体が色落ちした綺麗なブルーの物になってしまう。勿論これはこれで味わい深いのは言うまでも無いが、そんな事を言い出すとさっきの話に戻ってしまう。

501で鬼ヒゲなんて、それなりに値段が張るし、ヴィンテージ且つゴールデンサイズであれば到底手が出る代物では無い。勿論価格は製造年や状態にもよるが、先程も言った通りその辺の細かい知識等は無いので悪しからず。

 

で、当時僕が目をつけたのが517。

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通称サドルマンと呼ばれたジーンズは股上深めで、膝辺りは若干絞れ、裾にかけて僅かにフレアしているシルエットで、ゴツいブーツを履いても裾がもたつきにくい。

タイトに穿くというのが流行りだった為か517に関してはクッキリした色落ちの個体が多く、更にブーツカットは古着市場で需要が少なかったからか、比較的安く手に入った。

 

元々ペインターパンツの様なドカっとしたシルエットにブーツを履くスタイルが好きだった僕は、ストレートとはいえ若干テーパード気味の501がどうもしっくり来ず、かと言って646等のベルボトムみたいな極端なフレアでは無い控えめな517をインチアップして穿くのが気に入り、以来古着のジーンズは517ばかり所有していた。

 

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こういうサイズ感とシルエットが良い。

 

けれど、いつしかブーツカットは時代錯誤の象徴にされ、ダサい・古い・キモいを兼ね備えた神器の一つに成り果て、もはや絶滅したと言われる様になって久しい。

だけど、自分としてはブーツカットジーンズがここまで毛嫌いされる理由が分からないんだよな。

 

僕はやっぱりブーツカット、もとい517が好きだ。

 

ただ、646とかは流石にフレアがエグ過ぎて実用的とは言い難いか。

とは言え、もし穿いている人を見かけても、ダセーなアイツwとはならないし、逆にテーパード全盛の今、ブーツカットを穿くというのも反体制・自由の象徴だったジーンズらしくて良いのかもしれない。

 

とか何とか散々言った後になんだけど、何故か現在自分が所有しているジーンズは全てテーパードタイプ。

 

 

いつしか持っていたはずのチンケな拘りは、トレンドとかいう大きな波に簡単に飲み込まれてしまった。

 

 

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そんな時に偶然見つけたのが最近リーバイスから復刻(というよりリマスター?)されたオレンジタブシリーズ。そしてそのラインナップの中になんとリジッドの517があった。

店頭で見た時は正直目を疑ってしまった。

だって今ブーツカットの517を、あろう事かリジッドで出すってどう考えてもヤバい試みでしょ。

 

それでもやっぱり気になってしまう訳で、でももし買うとしたら大きめサイズで穿きたいし、そしたらアタリが付きにくいかなーとかいう思いも湧いてきて、現在は古着を買うかリジッドを買うか思案中。

 

まぁでも多分古着を買うだろう。

値段的にも、色落ち的にも古着を買う方が幸せになれる気がするし。

但しやはりネックはサイズ。

こればっかりは良い出会いがあればの話。

 

とりあえず次の休みは久々に古着屋さんにでも行ってみようかな。

 

ポケットに20ドルだけ入れてね。

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って足りねーだろ。