Vintage Zippo #3
ヴィンテージジッポー第三弾。
今回もやっぱりシンプルな無地ケースを選びました。
以前の♯1と同じく、ボトムスタンプから大まかに1946年〜1953年製造と思われる物ですね。
このスタンプを持つジッポーには様々なパターンがあり、製造年を特定するのは中々難しいのではないでしょうか。
正直な所、僕自身も分からない事が多いのだけど、だからこそ、この刻印の年代には惹かれますね。
とりあえず見ていきましょう。
ケース。
57mmの3バレルブラッシュクローム。
ジッポーコレクターの方ならこれで年代はお分かりかと。
まず、1946年〜1947年製はケースの素材がニッケルシルバーで、サイズも58mm。これは内部を見る限りブラスの上にクロームメッキがかけられているので、1948年以降のケースでしょう。
ヒンジ。
3バレル。
1949年後期からはヒンジが現行の5バレルに変更されるのでそれ以前の年代という事。
因みに、このバレル幅にも2パターンあって、真ん中が長いセンターロングと呼ばれる物と、等間隔の物があります。
これは等間隔。
この事から、このジッポーは恐らく1948年〜1949年前期製造の物と判断するのが妥当でしょう。
インサイドユニット。
これ以上年代を特定するのは難しいかもですが、このインナーは良いですね。
通常ジッポーのインナーはステンレススチールが基本ですが、これはニッケルシルバー製。独特の飴色が特徴的で好きな人も多いんじゃないでしょうか。
先程も書いた通り、これ以前はケースにもニッケルシルバーが使われていて、戦争時のブラス不足により、ジッポー社が一時的に用意した素材で、これはその残りをインナーに流用したものと思われます。
とは言え、46〜47までとは形状が違う新型のインサイドユニットで、この形は現在までほぼ変わりません。
現行と違うのは刻印・フリントホイールリベット(中空)・カムスプリング(波型)位かな。
フルニッケル(このモデルよりも古い年代のモデル)も欲しいんだけど、そこまで行くと一気に値段が上がるから中々手が(というか財布からお金が)出せません。
なので今回はとりあえずこれで妥協したとかしなかったとか。
写真色々↓
少し分かりにくいですが、リッドがガッツリヘコんでしまっています。
このお陰?で少し安かったんだけども、それでもリペア箇所の無いフルオリジナル。
フリントホイールは斜め歯でリベットは中空。この微妙な違いを楽しむ。正に自己満足。
リッドが180°に開くのも何だか良い雰囲気。
ニッケルシルバーの質感と3バレルの存在感が何とも言えない魅力をかもし出している。気がします。
これでしばらくは酒が飲めそうす。