Armar Case Zippoの音質改善に挑戦!(後編)
さて、後半も頑張ろう。
それにしても、作業→写真→ブログの行程のお陰でだいぶ時間がかかるなぁ。
ま、ぼちぼちいこう。
【ヒンジピンの交換】
ピンを1.2mmのステンレス釘に交換する。
真鍮の釘でもOKだけど、音に変わりは無いし、僕はケースと色を合わせたいので今回はステンレス釘にする。
初めてやった調整ではデフォルトのピンと同じ長さにカットしたんだけど、それ以降の経験上、デフォルトよりも僅かに長めにカットした方が音が長持ちする、気がしている。
当然長過ぎると収まらないので注意。
下が釘をカットした物。
で、カットした釘の先端をヤスリで少し平らにしておく。
これも再調整の際にピンを抜き易くする為。
因みにさっきから再調整、再調整と言っているのは音質改善をしてもしばらく使用していれば、音の劣化は避けられないからだ。
数週間後にはまたこの(ピンを抜き、ヒンジをイジる)作業をしなければならないので、再調整の事は念頭に置いておいた方が良い。
後はピンを入れるのだが…
ここでとうとう、
….やらかした。
手が滑ってペンチでケースを擦ってしまった。
ちょっと真鍮が見えてる…。
けどもう仕方がない。過去には戻れないのだ。忘れよう。
ピンは何とか入ったが、ちょっとヒンジをかしめ過ぎたのか、かなりキツかった。けど問題は無い。
このように蓋が90度〜95度の位置に来ればOK。
これでかなり音が響くようになる。
【リッド内のコの字パーツの位置調整】
お次は蓋内部のこのパーツをこんな感じでちょっとだけ上に広げる。
広げ過ぎると閉まらなくなるので、ギリギリの所を探す。
調整と開け閉めを繰り返し、音が変化すればOK。
【カムを削る】
いよいよこれで最後。
ここを削り、
この部分と隙間を空ける事で音を反響させる。
で、これも以前言った事だけど、カムを削り過ぎると蓋が閉まらなくなってしまうので、これも開け閉めを繰り返しながら…
削り進めていく。
するとある所で音が変わる。
手前が調整中のインナー。
僕はこれ位削った。
もう少し削っても良さそうだけど、十分音は響いているし、これ以上やってミスったら取り返しがつかないのでここで辞めておく。
という訳でついに完成!
やはり調整したアーマーの音は素晴らしい。
レギュラーよりも高く、伸びのある音でクセになる。
ただ一つ心残りなのは…
やはりこれ。
目立たないレベルではあるけれど、気が付いたらここを眺めている自分がいる…
やっぱりメッキ物は難しいな。
【まとめ】
初めてアーマーの調整を予定している方がいるなら、選ぶべきモデルは今回のブラッシュクロームではなく、ブラスアーマーの方が良い。
お分かりの通り、メッキ物は擦って下地が露出するリスクが高いからだ。
単に僕がマヌケだったってのもあるけども。
因みに何故ブラッシュクロームを選んだかと言うと、ブラスアーマーは以前に調整済みで既に持っているので、あえて今回はクロームメッキに挑戦してみた次第である。
音は…一緒かな?どうだろう?
ほぼ一緒って事にしておこう。
正直違いは分からない。
まぁ今回は100点満点中、90点って所かな。ブラスアーマーの時よりかは傷は少なくて済んだから上達している。
十分十分。